Unityで電車を走らせる 5回目です。

電車と線路ができあがったことで、これでようやく Unity の作成にとりかかれるようになりました。

電車、線路の作成動画はこちら。

 

 

それではおもむろに Unity を起動してまいりましょう。 Project name や Location は任意でお選びください(私は名前を Trains にしました。)。形式はもちろん3Dです。

何がともあれ、まずはじめに「File」⇒「Save Scene as」で Scene を保存しましょう。ファイル名については、私は Main にしましたが、このあたりはお好みでどうぞ。

 

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Unity の画面についての簡単な説明

Hierarchy:ゲーム上に配置された素材(オブジェクト)の一覧
Project:素材(オブジェクト)置き場。まだゲーム上には配置されていない
Scene:(ゲーム作成用に用いる)画面
Game:(実際にプレイする時に表示される)画面
Inspector:素材(オブジェクト)の情報画面

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続いて前回までに blender 作成した車両と線路を取り込みましょう。車両と線路の blender ファイルを Assets にドラッグ&ドロップすれば OK です。

あと、これはお好みですが、今後いろいろな素材が増えてくることを想定して、事前にフォルダを作って整理しておきます。このあたりはご自身で管理しやすい方法でやってみてください。私は「Trains」「Rails」フォルダーを作成し、車両を「Trains」に、線路を「Rails」にまとめました。フォルダの作成は「Create」⇒「Folder」で作成できます。

でははじめに線路を並べてみましょう。まずは直線レールを配置してみます。Rails
フォルダ内にある Srail を Scene 画面にドラッグ&ドロップします。

下の Game 画面からもわかるように、このままだと線路が宙に浮いている状態になるので、線路の位置を調整しましょう。Inspector 画面にある Transform の値を調整してみましょう。

Transform の中にある Position の値を以下のようにしましょう。

X: 0
Y: 0
Z: 0

改めて Scene 画面と Game 画面で確認してみましょう。少しわかりにくいかもしれませんが、線路が地面に接している状態になりました。

続いて曲線レールを設置してみましょう。直線レールと同様に Scene にドラッグ&ドロップします。

次に位置と大きさを調整しましょう。Traonsform の値を以下のようにします。

<Transform>
Positon X: -15 Y:0 Z:4
Rotation X:270 Y:180 Z:0
Scale X: 2 Y:2 Z:1

Position で位置を調整し、 Rotation で向きを調整します。最後に Scale で大きさを調整します。これでそれらしく設置されました。

しかし、よくみると線路のつなぎ目部分に段差があるのがわかります。

曲線レールが少し低くなっているようです。そこで Transform の Position の値を下のように少し調整しましょう。

<Transform>
Positon X: -15 Y:0.1 Z:4 *Y の値のみ調整。

これでうまく高さが整いました。

この調子でどんどん線路をつなげましょう。今回は単純なかたちですが、楕円形に線路を並べてみましょう。まずは曲線を追加します。追加の際には Hierarchy の曲線レールを右クリックし、Duplicate で同じものを複製させます。

Scene 画面では複製されているように見えません。これは新たにできた曲線レールが複製元の曲線レールの場所に重なって複製されているためです。気にせず位置を調整しましょう。新たにできた Rrail (1) を選択した状態で、Transform の Rotation Y を 135 にしてみましょう。

・2本目の曲線レール = Rrail (1)
<Transform> Rotation X: 270 Y:135 Z:0 *Y の値のみ調整。

曲線レールが新たに追加されました。

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同じ要領で曲線レールを追加していきましょう。今度も複製後、Transform の Rotation Y の値のみマイナス45ずつ調整すれば大丈夫です。

・3本目の曲線レール = Rrail (2)
<Transform> Rotation X: 270 Y:90 Z:0 *Y の値のみ調整。
・4本目の曲線レール = Rrail (3)
<Transform> Rotation X: 270 Y:45 Z:0 *Y の値のみ調整。



これで半円のかたちにできあがりました。続けて直線レールを追加し、楕円にしようと思いますが、先ほど設置した直線レールが短く感じられます。そこで、直線レールの長さを2倍にしてみましょう。下のように直線レールの Transform の Scale の値をかえてみます。

<Transform> Scale X: 1 Y:2 Z:0 *Y の値のみ調整。

これで長さは2倍になりましたが、直線レールの位置がズレているのがわかります。

これは長さを2倍にした時に、直線レールの中心から両端へ2倍に伸びてしまったからです。では、改めて直線レールの位置を調整しましょう。

<Transform> Position X: 0 Y:0 Z:-4 *Z の値のみ調整。

これでうまく線路がつながりました。

あとは、直線レールを複製して、それぞれの位置を調整するだけです。ひとまず2本複製し、下記の位置にそれぞれ直線レールを追加で配置しましょう。

・2本目の直線レール = Srail (1)
<Transform> Position X: 0 Y:0 Z:-20 *Z の値のみ調整。
・3本目の直線レール = Srail (2)
<Transform> Position X: 0 Y:0 Z:-36 *Z の値のみ調整。


全体的にどのように配置されたか確認してみましょう。

うまくつながっていますね。それでは反対側にも直線レールを3本つなぎ合わせてみましょう。

・4本目の直線レール = Srail (3)
<Transform> Position X: -30 Y:0 Z:-4 *X と Z の値を調整。
・5本目の直線レール = Srail (4)
<Transform> Position X: -30 Y:0 Z:-20 *X と Z の値を調整。
・6本目の直線レール = Srail (5)
<Transform> Position X: -30 Y:0 Z:-36 *X と Z の値を調整。

再度、全体の配置を確認してみましょう。

うまくいっていますね。最後に曲線レールを4本複製し、残りの半円を完成させ、全体をつなぎ合わせてみましょう。まずは曲線レールを Rrail から1本複製し、位置と向きを調整してみましょう。

・5本目の曲線レール = Rrail (4)
<Transform> Position X: -15 Y:0.1 Z:-44 *Z の値のみ調整
<Transform> Rotation X: 270 Y:225 Z:0 *Y の値のみ調整

残りの3本は Rrail (4) から複製します。Rotation の Y の値を 45 ずつプラスしていけばうまくいきます。

・6本目の曲線レール = Rrail (5)
<Transform> Rotation X: 270 Y:270 Z:0 *Y の値のみ調整
・7本目の曲線レール = Rrail (6)
<Transform> Rotation X: 270 Y:315 Z:0 *Y の値のみ調整
・8本目の曲線レール = Rrail (7)
<Transform> Rotation X: 270 Y:360 Z:0 *Y の値のみ調整。0 でも可。



それでは全体を確認してみましょう。

うまく楕円形にできあがりました。最後に電車を配置しましょう。Assets から Scene に電車をドラッグ&ドロップします。

あとは電車の位置を調整します。車輪が埋め込まれないよう Y の値を 0.2 にしています。

・電車 = Train001
<Transform> Position X: 0 Y:0.2 Z:0

うまく線路に載っているか確認してみましょう。

問題なさそうですね。だんだんそれらしくなってきました。次回はこの電車を線路の上を走らせるために Navmesh という機能を利用していきましょう。次回、どうぞお楽しみに。