「Unityで電車を走らせる」第8回目です。

前回は NavMesh を利用し、一通り電車が走り出すところまでできあがりました。

その一方で、前回の動画を見てもわかるように、これまでにできあがったものは、ただ電車を走らせただけで殺風景な感は否めません。そこで今回は、電車が走るところには必ずあるとも言える「駅」を作成してみましょう。駅の作成に関しては、第4回目に作成した「直線レール」にホームを付け加えるかたちで作成をすすめていこうと思います。

それでは、久しぶりに blender を起動してみましょう。まずは、直線レールのファイルをコピーし、新たにファイル名を “Station.blend” とした上で、ファイルを開きましょう。

駅を製作するために必要なものを考えてみましょう。「土台(ホーム)」、「柱」、「屋根」が最低限必要になりますね。それでは、「土台(ホーム)」⇒「柱」⇒「屋根」の順に作成し、それぞれ組み合わせていきましょう。まずはじめに「オブジェクトモード」より「追加」⇒「メッシュ」⇒「立方体」とすすめ、駅のホームから作りはじめます。

次に位置と拡大縮小の調整をしましょう。それぞれの値は次の通りです。

【位置】X: 2.0 Y: 0 Z: 1.0
【拡大縮小】X: 1.0 Y: 4.0 Z: 1.0

続いてホームの高さを調整してみましょう。「編集モード」⇒「頂点選択」で天面部分の4カ所の頂点を選択の上、高さを 0.8 にしましょう。

【中点】 Z: 0.8

駅が線路に密着しているのも変なので、少し間隔を設けましょう。再度「頂点選択」で線路側の面の頂点4カ所を選択し、X を 1.1 にしましょう。

【中点】 X: 1.1

これで少し間隔ができました。簡素ではありますが、これでホーム部分はできあがりました。次に柱を設けましょう。四角の柱にしたいので、「追加」⇒「立方体」で柱の元を追加します。

天面と底面はそれぞれ屋根とホームに接するため不要になるので、この時点で先に削除しておきましょう。「面選択」で天面と底面を選択し、「メッシュ」⇒「削除」⇒「面だけ」で、それぞれの面を削除します。

続いて、柱をホームの上に移動させましょう。「頂点選択」で柱の角をすべて選択し 、X : 2.0, Z : 1.8 へ移動させます。

【中点】 X: 2.0 Y: 0 Z: 1.8

次に柱のサイズを調整していきます。「拡大縮小」⇒「ベクトル」の値を以下のようにします。

【ベクトル】X: 0.2 Y: 0.2 Z: 0.2

柱の太さはそれらしくなったものの、柱の長さまでも縮小されてしまいましたので、これを戻しましょう。まずは柱の底面をホームの高さに合わせます。「頂点選択」で柱の底面の頂点4カ所を選択し、Z : 0.8 で高さを調整します。

【中点】 Z: 0.8

上部の屋根側も同様に高さを調整します。こちらは Z : 2.8 にしてみましょう。

これで柱の1つ目ができあがりました。同じ柱を複製し、ホームの前後に1つずつ追加しましょう。「メッシュ」⇒「複製を追加」し、ベクトルを Y : 3.0 にします。

【ベクトル】Y: 3 .0

同様に柱をもう一カ所追加します。今度は Y の値を -6 にします。

【ベクトル】Y: -6 .0

これで柱も完成しました。最後に屋根をつくりましょう。屋根はホームを複製して作りましょう。柱を複製した時と同じ手順でホームをコピーします。ホームを選択後、「メッシュ」⇒「複製を追加」でホーム複製し、ベクトルの値を Z: 2 .8 とします。

【ベクトル】Z: 2 .8

あとは屋根の大きさを整えましょう。柱の高さを調整した時と同じ手順ですすめます。屋根の上部の頂点4カ所を選択し、 Z : 3.0 にします。

【中点】 Z: 3.0

これで、ホーム、柱、屋根の型ができあがりました。あとは色付けして完成させます。色はシンプルにホーム部分をグレー、柱を黄色、屋根を赤色でベタ塗りしましょう。

【屋根】 # : ff0000(赤)
【柱】  # : ffff00(黄)
【ホーム】# : cccccc(グレー)

これで駅が完成しました。それでは、Unity に組み込んでみましょう。

 

Unity に取り込む際、直線レールの時と同様に駅の長さも2倍にしているため、柱が長細くなっていますが、あまり気にしないでください(笑)。それでは次回、またどうぞお楽しみに。